とても面白い本に出会いました。
アドラー心理学おもしろい!!!
ビジネス書大賞2014で総合順位第3位、執筆・構成に対して古賀史健氏(@fumiken)に審査員特別賞が贈られたそうです。
タイトル「嫌われる勇気」が引っかかる
この本の存在を知ったのは、周りの知人や友人数人が読んでいたから。でも実はこの「嫌われる勇気」というタイトルが引っかかってあまり読む気になれなかった。「わざわざ人から嫌われたくないし」という気持ちがあった。また、心理学の本だし、難しいことが難しく書いてあるのかなあ、と勝手に予想しました。
で、読み終わった後に思うことは、
このタイトルはドンピシャリ。
そして、全然難しくは書いてなかった。(内容を理解するのは頭が混乱するのでやや難しいけれど、何を言っているのかわからない、専門用語ばかりでは、ない)
対話形式で読みやすい
人生に悩んでいる熱い(むしろ暑苦しい)青年と、青年にアドラー心理学を教える哲人との対話形式で進んでいきます。
「え?どういうこと???」
と思うところはほぼ青年がしつこく哲人に問うてくれるので、読んでいけば「ほーなるほど~」と思える。
「青年、ちょっと落ち着きなさいよ」と思う部分も多々あり、そこは哲人が諭してくれますw
気になったフレーズ
わたしが面白いなー、なるほどねーと思ったのは、
劣等感と劣等コンプレックスの違い
原因論と目的論
課題の分離
承認欲求の否定
権力争い
人生のタスク
「ほめてはいけない、叱ってもいけない」
自己受容と他者信頼、他者貢献
「いま、ここ」
貢献感
とか。
目的論にはびっくりした。いやいやまさか!と思わずにはいられない。目的論を知ると、言い訳できなくなります。
「課題の分離」は今すぐにでも取り入れたい考え方。これごっちゃごちゃにするとかなり複雑になって、めんどくさいことになるんだわ。
一度読んだだけではなかなか腑に落ちない部分も多い。
アドラー心理学ってなあに?
全然知りませんでした、アドラーという人。フロイト、ユングくらいなら名前は聞いたことあるけど、心理学を学んだこともないし。
この本の内容説明より
世界的にはフロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨匠とされながら、日本国内では無名に近い存在のアルフレッド・アドラー。
「トラウマ」の存在を否定したうえで、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言し、
対人関係を改善していくための具体的な方策を提示していくアドラー心理学は、
現代の日本にこそ必要な思想だと思われます。
アドラーについてはこちら
アルフレッド・アドラー – Wikipedia
世界がひっくり返る・・・かもしれないw
幸せってなんだ?
幸福になるにはどうしたらいいのだ?
この悩みはどうしたら解決する?
なーんていうのがこの本に書かれてますよ。
なんていうか、「そう来るか!」「なんだって?」みたいな驚きがあり、「どうしてそうなる?」という説明をじっくり読み、考え、自分に当てはめていくと、「・・・そうか、そうかも・・・」と妙に納得します。
ということは、あれもこれもそういうことか、なるほどなるほど。
みたいな。
自己啓発の源流と言っているくらいだから、これまで読んだ自己啓発本でも色々と見てきた内容もあるけれど、そういう風に考えたことはなかった!!!みたいな発見もあるのでとても楽しかった♪
もはや自分の喜怒哀楽とか不平不満とか、全部解決できちゃうんじゃないの?と思うくらい衝撃でした。とはいえ、この考え方を理解して、そのように生きられるようになるには、今まで生きた年数の半分くらい必要らしいです。日々修行だな。
こういう考え方もある、っていうのを知るのにいいと思います!